原稿をどこに送るべきか?

適切なジャーナルと出版タイプを選択することが重要です。正しく選ぶだけでも原稿が出版され、コンスタントに引用される可能性が高くなります。 逆に、合っていないジャーナルに原稿を送ることは却下される原因の多数を占めます。

ジャーナルの目的と範囲、ターゲット読者と最近の出版履歴、あなたの論文に書かれた調査結果がどれほど重要で、どれほど広く訴求するものか、そして実施された研究の種類は全て、目的とするジャーナルを選択する前に考慮する必要があります。

 フォーカスを絞る

まずは論文の主目的が何であるか、ひいては誰が論文を読むかを考えましょう。これは論文を書いている間、特に考察を書いているうちに明確になってくるはずです。

考えるべき問い:

臨床的な部分にフォーカスするのか、あるいは基本的な科学的知見を記述するか?

この知見は科学分野をまたぐ重要性があるのか、あるいは専門分野の研究者にとってだけ重要なものか?

得られた知見は予備的なもので、反論の余地のないひとまとまりのストーリーを作り上げるにはさらなる研究が必要なものなのか、あるいは自分の仮説を支持するための補完的なデータが複数あるか?

すぐに出版する必要があるのか、あるいはインパクト・ファクターの高いジャーナルへの投稿を目指してデータを収集する間出版を延期できるか?

こうした質問に答えていけば、自分が目標とするべき種類のジャーナル像が浮かんできます。

ショートリストを生成する

候補となるジャーナルを見つけるための手っ取り早い方法は、自分の論文の引用リストを見ることです。類似性や関連性のある研究、およびそれらが掲載された雑誌を特定しましょう。複数回登場するジャーナルがあれば候補に含めましょう。候補となるジャーナルを割り出す他の方法としては、MedlineやPubMedといった文献データベースでのキーワード検索があります。その場合でも、繰り返し現れるジャーナルは候補として適切でしょう。

もちろん、以前に同じ分野の研究論文を掲載したことがないジャーナルでも、あなたの研究に関心を持つ場合もあります。そのようなジャーナルを割り出す最良の方法は、図書館のジャーナル欄やThomson ISIデータベース(Science Citation Indexを含む)、あるいは主要な出版社のウェブサイトを検索ないし閲覧することです(以下を参照。ただしここに記載してあるのは数ある学術出版社のごく一部です)。 上記の質問への答えを手がかりにすれば、自分に合うかもしれないジャーナルを割り出せるできるでしょう。

 その他考慮すべきこと

これで候補となるジャーナルのショートリストと、あなたの研究に合ったジャーナルの種類を明確に描いた図ができたので、次は両者を合わせて一致点を探りましょう。

ジャーナルのウェブサイトには通常「目的と範囲」のセクションがあり、ターゲット読者が記載されている場合もあります。次のような要素を考慮しましょう:

インパクト・ファクター – 一定以上のインパクト・ファクターを持つジャーナルへの掲載を望む場合は、それよりもインパクト・ファクターが低いジャーナルを即座にふるい落とせます。

出版タイプ – 掲載されているのはどんな種類の論文でしょうか? 独自の研究なのか、ケーススタディーか、あるいはレビューでしょうか?

出版頻度 – ジャーナルの目次をチェックして月次/週次の論文数をチェックしましょう。加えてジャーナルのOnlineFirstセクションも見て論文の出版頻度を確認しましょう。

受理から出版までの時間 – 迅速に出版しなければいけない場合は、返答が早く受理から出版までの期間が短いジャーナルに絞って探しましょう。

却下率 – 一部のジャーナルは包み隠さず却下率を公開しています。

出版費用 – 予算が逼迫しているのなら、オープンアクセスジャーナルや公開料が高いジャーナルを除外する必要があるでしょう。ジャーナルによってはカラーの図に高額の費用が請求される一方、白黒の図は無料という場合もあります。ガイドラインをよく読んでおきましょう。

 最終ステップ

ジャーナルのウェブサイトをよく調べ、各ジャーナルの編集者と読者があなたの研究結果に興味を持つ理由を検討してください。カバーレターの切り口がわかるだけでなく、ショートリストに残った候補のうち、あなたの発表を世に知らしめるに相応しいのはどれなのかを探る助けにもなります。

上記の基準に照らしてショートリストを2~3のジャーナルに絞り込めたなら、あなた個人の要件に基づいて1、2、3番とランク付けをしましょう。カバーレターを書いて原稿を提出する準備はこれで完了です!